中華人民共和国の歯科医療の現状
毎月に1度上海(シャンハイ)の歯科医院で診療をしています。ここで見聞きした中国の歯科の情勢をお話します。
日本では我々を「歯科医師」と言いますが、中国では「口腔医生(医生=医者のこと。コウチャンイーション
と読みます)」と言います。
一般に歯科の治療や検診は、現在主に公立大学の附属病院や全国の個人開業歯科医院で受けられます。
しかし、歯科医師数は2012年のデータによると全国で94000人と100万人の患者に対して85人の歯科医師しかおらず、先進諸国と比べその比率は低く、歯科医師は不足しているようです。
歯科治療の場合は一部を除き、日本のように全ては医療保険でカバーされていません。
「教育と養成について」
全国で49の歯学部があり、名門の歯学部および付属病院は地域の教育、臨床実習・処置および
研究場所として重要な役割を持っています。
*歯学部のトップ5
西中国口腔医学院、四川大学(成都)
口腔医学院、北京大学(北京)
口腔医学院、上海交通大学(上海)
口腔医学院、武漢大学(武漢)
口腔医学院(第4陸軍医科大学(西安))
なお中国では医学と歯学の緊密な関係を強調する「口腔医学」という言葉一般的です。